閑話休題 店主のコラム
このコーナーでは 身のまわりのチョットした出来事や感じた事なんかを無責任にしかも不定期で気が向いたときに書き綴っていきたいと思います。これを読んでのご感想やご意見なんかもお寄せ下さい。
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vol.273
欧米かっ


熱戦が続く北京オリンピック メダルの奪取にかかわらず日本人選手の健闘に拍手を送りたいところだが 素朴な疑問を1つ シンクロナイズドスイミングの採点の基準がよくわからない 「アーティスティックインプレッション」ってのは一体何だ 芸術点? 音楽に対する解釈? 表現力? そんな評価がスポーツに必要なのだろうか シンクロってぐらいだから 同調性や技の難易度や完成度を競うものじゃないのか 多様性だの創造性だのよくわからない採点基準もある そもそも芸術性などというものは他人が評価をしてよいものなのだろうか ましてやあらゆる国や地域から選手は集まるのだ 当然そこには民族や文化の違いがあって然るべきで 芸術性というものも多様化するはずである 大会の審判員がどのくらい全世界の様々な国の文化や芸術に精通しているのか知らないが 例えば日本チームが津軽じょんがら三味線にのせて演技を行なったら どうゆう採点が下されるのだろう 「東北地方の長く厳しい冬の風情がよく表現されてました」って評価してくれるのか(笑) 結局のところは欧米の文化に擦り寄ったクラシックの曲のみが評価の対象とされちゃうんだろう さらに言えば 選手の容姿やメイクまでもみんな欧米風に画一化されて 何だか見ていてちょっとキモチワルイ 苦しい呼吸の中でのあのわざとらしい作り笑顔というのも不気味な感じがする まあいずれにしても未だに黒人選手もおらず 毎回ロシアの独り勝ち競技ってのもどうなんだろうか あっそうか 「我々欧米の文化に同調しなさい!」って意味の「シンクロ」なのか 
2008/08/20(水)

vol.272
祖母のこと


去る7月1日 祖母が亡くなった あと10日で100歳という大往生だったが 亡くなる間際まで体はどこも悪くはなく延命の治療措置もせず 死亡診断書には死因の欄に「老衰」と書かれていた 穏やかで安らかな死に顔とは裏腹に 明治大正昭和と激動の時代を生き抜いたその人生は辛く悲しい出来事も少なくはなかったはずだ しかし 孫である私が知っている祖母は 信心深く寺に通い 内職に精を出す働き者で 近所では親分的な存在ながら タクアンにマヨネーズをつけて食べるのが好きというハイカラさんで 息子の名前がついた相撲取りの豊山を応援し 泊まりに行った時にはよく枕元で話を聞かせてくれる いつも優しいおばあちゃんだった そんな祖母が一度だけ取り乱し泣き崩れる姿を見たことがある それは確か 祖母の若い頃の話を聞いていた時だったと思う 助産婦をしていた祖母は近くで出産があると出かけて行き 数多くの赤ん坊を取り上げていたそうだ 私自身も祖母に取り上げてもらったのだが 「かっちゃんは安産でな あっという間に生まれたんやで」と笑いながら話をしていた祖母の顔が なぜか突然くもり「昔はな 夏に雨が降れへん年は秋になるとな…」とポツリと語り出し「生まれたくてもな それがかなわん子がようけな…」と言って涙をこぼし 「みんな 悲しいてな 泣いて 泣いてしてな…」と取り乱し泣き崩れた 子供だった私はその言葉の意味はよくわからなかったが そんな祖母の姿を見たのが初めてだったのでとても驚いたのをよく憶えている 晩年になってもずっと寺通いを続けていたのは 水子地蔵に参るためだったらしい お棺に入るときには子供のように小さな姿だったが まさにグレートマザーだ   おやすみ おばあちゃん
2008/07/19(土)

vol.271
背筋が凍る


東京 秋葉原で凄惨な無差別殺人が起きた 男女17人が死傷する通り魔の犯行だ その場で取り押さえられた25歳の犯人は所謂「心神耗弱状態」ではなく数日前から周到に犯行を計画し ネットに犯行予告をするなど その冷静さにかえって異常さが窺える 多くのマスコミが現場へ駆けつけレポーターが沈痛な面持ちで事件を伝える後ろでは 相も変わらずピースサインのへらへら顔でテレビカメラに映ろうとするバカ丸出しの若い子がいたり さらには救急隊が必死に救命活動をする周りを 携帯のカメラをかまえた何十人もの野次馬が取り囲み 無表情でパシャパシャとシャッターを切る様は 不気味で異様な光景に見えた しかしその中で一番異常だと思えたのは 事件当日の夕方 「死者の数が7人に…」と速報が流れる頃 現場に残るレポーターが取材していた一人の若者だ 彼は大きな花束を抱え 事件が起きた交差点近くの路上に花を置き地面に伏して泣いている 当然の事ながら被害者の家族か友人と思ったレポーターが声をかけると 「いえ さっきテレビで事件を見てて いつも来ているこの街で人が殺されてるのがショックで…」と声を詰まらせる 何だこいつは! 花を手向ける行為自体がどうのこうの言うつもりはない しかし家でテレビを見てて人が殺されてると知り こりゃ大変だぁと現場に向かい途中で花屋に寄って花束を買い求め わざわざテレビクルーの真ん前で路上に伏してわんわん泣くその素早い周到さ加減が異常なのだ 間違いなく「こんなに泣いてる僕を見て」という売名行為と思えてしかたがない その段取りの良さに背筋が凍る
2008/06/10(火)

vol.270
苦言


北京オリンピックに向けたバレーボールの世界最終予選が始まっている 全日本の女子は早々とストレートに出場権を獲得し 男子もアジアの1位ということで何とかなりそうなイキオイである しかしながらこの大会 世界最終予選というと何か聞こえが良いが要するに ワールドカップなどで敗れ未だに出場権の無いチームの集まりなのである 言い換えればこの大会でサクサクと勝ち上がっていくようなチームでないと オリンピックではメダルはおろか 決勝リーグにすら上がれないのは目に見えているのだ そんな中 男子の初戦 イタリア戦は信じられないような不甲斐なさを露呈した セットカウント2対1で迎えた第4セット 24対17と大きくリードした場面で ガチガチに緊張していたのは日本の選手の方だった 何とここから7連続失点 ベンチもコートもオロオロするばかりで策も無く 誰も流れを止められない それどころかゴッツだかガッツだか知らないが 完全に目が涙目になってるじゃないか 唯一の救いは開き直った越川ぐらいか 本当に実力のあるチームというのは イキオイのままに流れに乗れるチームではなく 悪い流れになった時それをすぐさま断ち切れるチームだ 女子の高橋のような選手が必要なのだと思う 北京ではどうせ予選ですぐ負けちゃうだろうから とっとと帰って 監督選手全員で1972年のミュンヘンオリンピック 男子バレー準決勝 日本対ブルガリアのビデオでも穴が開くほど見る事だな 栄光の復活はまだまだ遠い
2008/06/04(水)

vol.269
FEEL SO BAD


この5月に45歳という人生の折り返しの年齢を迎えるワタクシは ここで声を大にしてひとこと言いたい! 「近頃やたらとキモチワルイものが多すぎる〜〜〜!」 たとえば それはひくひくと笑いながら歌う青山テルマの顔だったり あるいは 安心フラット安心35のCMの紫吹淳の男役だったり さらには 劇場版が公開となる「相棒」での水谷豊の頑ななまでの敬語口調だったり そして 評論家の宮崎哲弥の妙に説得力があるくせに息継ぎがヘタな喋りだったり はたまた 芸のテンションとは裏腹に時折見え隠れするエドはるみの悲壮感だったり それから 大して鋭くない囲み記者の質問にさえも目が泳いでしまう福田首相だったり もしくは 間違いなくバーは上がるんだけど やっぱり通過するときに緊張してしまうETCだったり それから ビートたけしも言ってたけど芸人としてあんなオイシイ場面で何にも出来ずすっかりイイ人になっちまってる欽ちゃんだったり つまりは 5月のアタマからいきなり30.5℃の真夏日を記録しちまうこの豊岡の気候だったり ということは 完璧なティーショットは美しい弧を描きさらにセカンドショットでグリーン側まで運び よしこのアプローチを寄せればバーディーチャンスだとほくそ笑んだところでいきなりペチッと出てしまう悲しいシャンクの手ごたえだったり するワケだ まあ要するに 人生の節目を迎えたにしてはずい分いい加減なワタクシなのでございます ちなみに相当にキモチワルかった胃腸風邪はなんとか回復にむかっているようです 
2008/05/01(木)

vol.268
しめしめ感


さて 問題です 「冷蔵庫の中にキリンを入れるにはどうしたらいいでしょう?」ちなみにビールの話ではありません 正解は… 「冷蔵庫の扉を開ける キリンを入れる 扉を閉める」です これはわりと有名な問題で 解答者の方が勝手に問題を難しくしてしまうというものだそうです では続いて問題です 「その冷蔵庫に象を入れるにはどうしたらいいでしょう?」 「冷蔵庫の扉を開けて象を入れ扉を閉める」と答えたアナタ 惜しい! 正解は「冷蔵庫の扉を開けキリンを出してから象を入れ扉を閉める」でした イジワルで捻くれた問題でしたね では「ライオンが全ての動物達に今すぐここに集まれと言いました みんな慌てて集まりましたが来なかった動物がいます それは何でしょう?」 正解は「象です」 象は冷蔵庫に入ったままですからね さあだんだん腹が立ってきましたね ではさらに問題です 「人食いワニの棲む川があります その川をある人が泳いで渡りました なぜその人は無事に渡ることが出来たのでしょう?」 勘のいい方はもうおわかりですね 正解は勿論「ワニはライオンのところに行っていてそこにいなかったから」です 子供に話すと面白いようななぞなぞですが 実はこれアメリカの某有名一流企業の入社試験で実際に使われた問題だそうです ワタシも芝居の脚本を書くとき よくこういった手法を使ったりします 単純で簡潔なセリフで観客に問いかけ その奥の意味をあれこれ想像させるやり方というか でもって何か楽しいって さっきの問題と同じで 書いているときの「しめしめ感」ですね(笑)
2008/04/05(土)

vol.267
今上の憂鬱


ワシもね ええ歳やしそろそろ息子に代わって欲しいんですけどね 今のこの仕事は死ぬまで辞められへんのですわ オヤジも87で死ぬまで仕事しとったしね ワシもあと何年生きれるかわかれへんけど 頑張らなあきまへんねん ウチは息子が二人おってね 娘もおったんやけどこれは何とか片付いて嫁に行ってくれましたんや 長男は今は赤坂の方に住んどります まあだいぶしっかりしてきたとは思いますねんけど なんせ長男やからのんびりしとってね 孫連れて遊びに来いって言うとんのに ひとっつも来えへんのですわ まあ嫁さんの体調がようないらしいんやけど ワシは孫に会いたいっちゅうねん 周りのモンも色々言うてくるし難儀しますわ 去年やったか 周りのモンに嫁の悪口言われたって怒っとりましたけど そんな事ぐらいで男がガチャガチャ言うたらあきませんわ もっとばーんと構えとらな ねえ 兄貴がそんなんやからいうわけでもないんやけど 弟の方はよう会いに来てくれよります ワシの跡を継がんでもええっちゅう気楽さもあるかも知れへんね あっそれから弟んとこは待ちに待っとった男の子ができましてん うちの仕事は男仕事やから 長男の次はこの孫が跡を継ぐことになるかも知れませんな どっちにしても 自分らでは決められへんのですけどね おかしなこっちゃで まあこんな調子ですねんけど ひとつよろしく頼んますわ 国民の皆さん
2008/03/04(火)

vol.266
メールだよ


自宅に帰る パソコンの電源を入れる メールをチェックする 百数十件のスパムメールにウンザリする これほぼ毎日の日課である ネットでの買い物やら 会員の登録やらをしていくと確実にスパムメールが来るようになるのは皆さんご承知の事だろう それなりの対策は講じているので そのまま迷惑メールフォルダに入れられ一括削除となるのだが また翌日同じようなメールが送られてくる まったくご苦労なこった 近頃は送信者や件名が日本語で書かれているものが多く うっかりすると知り合いやお客様からのメッセージかなと思わせるものもあって なかなか敵もさる者だ しかしメールを開いてみると 本文はほとんどが出会い系やら 怪しげな通販ぽい内容でリンク先に誘導するものばかりだ フッまだまだ甘いな クリックなんかするものか そして件名でよくあるのが「Re この間の話だけど…」みたいに いかにも返信であるように見せかけているタイプ コノヤロー誰だお前は 馴れ馴れしいんだよ さらに「メッセージが1件届いています」といったmixiを真似たタイプ 「あっそう そりゃご苦労さん」だ(笑) そして「すぐに100万円を振り込みます」と大盤振る舞いなタイプ 金が余ってるのなら慈善事業にでも寄付したらどうだ  他にも「アイドルの○○○○とメル友に…」だの「真面目な交際を…」だの この文言は一体だれが考えているんだろう 「う〜ん こうしたらもっと引っかかりやすいかなあ」などと考えながら書いてるんだろうか(笑)  と ここでさらにまた新着メールが…  「まさみから聞いたよ〜♪」誰だ まさみって まったくもう
2008/02/22(金)

vol.265
春待ち月


「二月 如月 春待ち月」 今日から2月 うちの店名の月である この「きさらぎ」という言葉の語源には諸説あって 寒い時期から「衣更着(きぬさらにき)」が語源とする説や 草木の芽の張り出す月なので「草木張月(くさきはりづき)」が変化していったという説 さらには「萠揺月」と書いて「きさゆらぎづき」の略という説もある まあいずれにしても「きさらぎ」なのだ さて一年の中で一番日数の少ない2月ではあるが 行事は色々とあってずいぶん忙しい まずは季節の終わりと始まりを分ける「節分」と「立春」 厄年なども誕生日ではなく節分で明ける事を考えると やはり年の数の豆と巻寿司とイワシを粛々と食べなければなるまい 神武天皇が即位した建国記念日を祝うのは日本国民としては当然の事で 本来ならばクリスマスよりもこの日にケーキを食べなければならないだろう そしてその次にはもちろんバレンタインデーのチョコも待っているのだ 義理であろうが不義理であろうが本命だろうが大穴だろうが とにかく頂けるものは頂いちゃいましょう さらにさらにプロ野球のキャンプイン 札幌雪まつり 皇太子誕生日 富士山の日 二二六事件 新撰組の日 ノアの洪水の日 リンカーン誕生日 河豚の日 猫の日 夫婦の日 大塩平八郎の乱 ビスケットの日 北方領土の日………と大忙しなのだ 4年に一度うるう年があったって全然足りないのである だからさらりとそばでも食べて(笑) 勿論2月は当店の創業月でもあるのです
2008/02/01(金)

vol.264
ピンポ〜ン


最近やけに女子の卓球が盛り上がっている ちようど今 全日本卓球選手権が行なわれていて 泣き顔アイドルから今や日本のエースに成長しつつある福原愛(右シェーク前陣速攻型)や奇抜なコスチュームで話題になった四元奈生美(右シェーク前陣速攻型) さらにはワタシのアイドル石川佳純(左シェークオールラウンド型)は1日8戦を戦い抜くという孤軍奮闘ぶり などなど注目選手が目白押しなのだ ワタシは昔から自分自身が全く出来ないスポーツを観戦するのが結構好きで ボクシングやバレーボールなどもかなりマニアックに好きだったりするのだが なかでもこの卓球は温泉旅館で浴衣を着てスリッパを履いてしかやった事がないクチなので 昔から大好きだった 石川佳純を見ているとかつて全日本選手権五連覇の偉業を成し遂げた星野美香(左ペンドライブ型)とオーバーラップしちゃったりする 細身の体から放たれる強烈なスマッシュは実に美しかった そしてポイントを決めると右手で小さくガッツポーズ う〜んやっぱり石川佳純とそっくりだ(笑)さてよく言われることだが 卓球というスポーツはやはり何となく地味な印象を持たれる アジアの選手がランキングの上位を独占し欧米の選手が勝てないからか ボールが見やすいように室内の囲われた場所で試合をするからなのか ルーツといわれるテニスに比べて明らかに迫害を受けているように思える 市民の娯楽から派生したスポーツと上流階級の特権的なスポーツとの違いなのだろうか かつてこの話題で卓球好きの友人と激論を交わした事があったのだが その友人曰く「何がカッコ悪いってスマッシュを決められた側が その球を自分で拾いにいかないといけない事だ そんなスポーツは他に無い」 うんなるほどなあの結論だった    
2008/01/19(土)

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